エースコックについて
パン製造から即席めん事業へ! 度重なる転身も「ええやん」
実は、エースコックの始まりはパン屋さん。創業者の村岡慶二は、あらゆるものが不足していた戦後、まずは食糧の確保が大事だろうと1948年に「龍門製パン店」を開業しました。 商売は順調でしたが、もっと大がかりな事業ができないかと考え、パンの原料と同じ小麦粉を使い、さらにパンよりも日持ちするビスケットの販売に思い切って転向!梅田新道で事業を始めたことにちなんで、社名を「梅新製菓株式会社」と名付け、商品も大ヒットします。
しかし徐々に他のビスケットメーカーが乱立し始め、先行きに限界を感じ始めた1959年、華僑の人が油揚げめんを売っていたことに着想を得て、即席めん事業に挑戦することを決断!東京にも進出し、大阪に因んだ社名では東京には馴染まないからと1960年「エース食品」に社名も変更します。即席めん製造に一本化していく中で、さらに1964年再び社名を変え、現在の「エースコック株式会社」となるのです。 何事にもチャレンジし続ける「ええやん、やってみよう」の精神は、創業当初から息づいています。
逆境から誕生したスーパーカップ! 常識を覆しても「ええやん」
即席めん事業も軌道に乗り「ええやん、やってみよう」精神で、他にはない個性のある商品を次々と生み出していきました。 例えば、麺とは食感の違うものをプラスしたらおいしいのではと、当時は珍しかったワンタンの皮をプラスした「ワンタンメン」や、“わかめをのせたラーメンは売れない”という定説を覆し、麺が見えないほどわかめをたっぷり乗せた「わかめラーメン」など、個性ある商品は今でもロングセラーを誇っています。
それまで順調だった即席めん業界でしたが、1987年初めて業界全体が低迷します。原因は、コンビニやファーストフードなど、即席めん以外にも簡単に食べられる食品の選択肢が増えたことにありました。 各社打開策を考える中、エースコックが着目したのはカップめんの量でした。通常60gの麺の量を“1.5倍”の90gにしたものを用意し、購買層の若者対象に調査を行った結果、従来の量でも1.5倍の量でも適量だと感じることが分かります。これを受け、大盛りのカップめんのニーズがあることを確信し、発売を敢行! 瞬く間にコンビニ世代の若者を味方につけ、年間50万食出ればヒットと言われる当時にしては異例の、発売4カ月で80万食を出荷。「通常サイズで適量」「バケツカップはいらない」という声を見事に覆し、現在もなお若者のおなかと心をしっかり掴んだ「ええやん」な商品が誕生したのです。
ベトナム市場への挑戦! 現地に委ねて「ええやん」
1993年、日本での即席めん市場の成長が伸び悩んできたこともあり、海外へ目を向けて魅力を感じたのがベトナムでした。治安が良く平均年齢が低い、そして何よりすごく前向きで親日家な国民性に、可能性と伸びしろを見出したのです。 しかし当時は、計画経済が自由化しているものの、まだまだ意識の切り替えが出来ておらず、ものを売ることも「待ち」の姿勢。それではいけないと「品質」「販売チャネル」「ブランド化」の3点を改革していきます。 「品質」においては当初、輸入原料に頼らざるを得ないところ、5年の年月をかけ、小麦粉や包材を製造する現地の業者を育てることに成功。輸入に頼らず品質の良い商品を提供できるようになり、価格も他と同等まで抑えることができました。 「販売チャネル」は、いかに早く、たくさんのところに並べるかを重視。買いに来てもらう現金商売から、店舗と直接1軒ずつ代理店契約をし「こちらから売りに行く」という形に変えていきました。
「ブランド化」では、テレビCMに力を入れました。ベトナムのCMは当時、静止画がスライドするものがほとんどだったので、日本式のテレビCMを流し、親しみを持たせ、ベトナムで普及しているブランドを確立することできました。 改革の中でも常に大切にしていたことは「現地に委ねること」でした。安全性などブレてはいけないことは日本の基準でしっかりと守りつつ、味や梱包形態、価格などは全て現地の人たちが求めるレベルに適合させたのです。 ピンクのパッケージもその1つ。日本ではあまり見かけない配色ですが、現地の人がデザインしたこのパッケージこそが、現地で圧倒的にお客様に支持されています。 現地の消費者の「ええやん」を一番大切にしたことが、ベトナムシェアNo.1の秘訣なのです。
OUR MISSION
創業以来、脈々と受け継がれる 「ええやん、やってみよう」という精神を礎に、 確かなおいしさと、新しいおいしさを 世界の食卓につくってきました。 それがみんなをびっくりさせ、 みんなをハッピーにすると信じているから。 安全、安心、おいしさから生まれるしあわせを、 これからもお客さま一人ひとりのお腹と心につくり続けること。 それこそが、私たちの使命です。
私たちの行動規範
1.
私たちは安全な商品とサービスをお客様に提供します。
2.
私たちはお客様の満足と安心が得られるように、創造的な商品でお客様に食べる楽しみを提供します。
3.
私たちは法令を遵守し、社会的倫理に則して、いかなる不正も排除した企業活動を進めます。
4.
私たちは環境問題に積極的、自主的に取り組みます。
5.
私たちは良き「企業市民」として積極的に社会貢献活動を行います。
6.
私たちは安全で働きやすい環境の確保に努めます。
7.
私たちは国際社会の一員として行動し、関係地域の発展に努めます。